こんにちは!といぽちょ、だよ。
1999年に公開された、スタンリー・キューブリックの最後の作品『アイズ・ワイズ・シャット』をネットフリックス(Netflix)で観たよ。スタンリー・キューブリックといえば、『2001年宇宙の旅』とか『時計仕掛けのオレンジ』とか『シャイニング』とか、世界を震撼させるような映画を産み出してきた巨匠だね。
そのキューブリックが、晩年「最高傑作だ」と自ら言ったという映画がこれ。まだ学生の頃に一度観たことがあったけど、だいぶその時と印象が違ったので、感想を書いておきたいと思う。
はじめに、この映画をまだ観たことがない人の為に、ネタバレにならない程度にどんな映画か伝えておくと、主人公のビル(トム・クルーズ)は、ちょっとした出来心から、不思議な夜の世界をのぞき見ることになるんだ。
ちなみに、映画の中で良く流れる音楽はこれ。とても雰囲気がある。
おそらく多くの人が持っているであろう「怖いもの見たさ」「夜の世界への興味」みたいな幻想がすごく見事に描かれている。僕は昔この映画を観た時、その官能とか、怖さとか、筋書の謎のようなものにすごくとらわれて観たんだ。実際、謎が多い映画だし、いろいろな解釈をしている人がいるみたい。
でも、今回、僕が見て思ったのは「人間が、まっとうに生きてゆく力強さ」みたいなものを感じたんだよね。そう感じた理由は、主人公の妻、アリス(ニコール・キッドマン)のこのセリフ。
…we should be grateful that we’ve managed to survive all of the adventure…(私たちは、この冒険を生き延びたことを感謝しなければいけないのよ・・・)
これは凄い。このシーンは本当に凄いと思った。なんていうか「救われた」という感じ。映画を観おわった後にこんなに力強い気持ちになるのは久しぶり。
僕の心の中にも、あなたの心の中にも、きっと闇はある。夢か現実か分からないような恐ろしい出来事もある。考えても分からない謎もある。でも、ともかく、僕達はいま生きている。そして、これからも生きてゆく。
ああ、こういう映画だったんだ・・・と思ったわけ。
じゃあね、といぽちょでした。
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